今、中国を中心に新型肺炎が一気に広がりを見せ、その死亡率の高さと治療方法がまだ未確立なことから深刻な問題を引き起こし、その対応、健康保健管理をめぐってもさまざまな波紋を起こしています。
感染症を含めて子供の病気、健康管理は、保育園にとって大きな問題です。
私たちは、子供は病気をしながら丈夫になり、抵抗力をつけていく。
子供は風の子。少々の鼻水が出ていても、自然に治っていくという感覚を持っていました。
ところが、ここ数年保育園の子供たちを見ていると、どうも子供の病気が治りにくくなっている。
いつまでも症状が長引く子供が増えているというのが実感。
鼻かぜ、とびひ、中耳炎など薬を飲むと治りが早かった病気が、今はなかなか治りきらない場合も多くあります。
予防接種で、はしか、おたふくなどはある程度予防できますが、そうでない感染症は、いったん出ると他の子に広がりが早く、プール熱、インフルエンザ、ロタウィルス(白い下痢)などは、保育園内で広がり、結果的にはクラスのほとんどの子供が罹るという事もあります。
それだけ、保育園での保健、衛生管理が大切だということですが、病気が治りにくくなっている背景には何があるのでしょうか。
ひとつには、薬(抗生物質)が効かなくなったということがあるようです。
いま、ちょっと具合が悪くなっても安心のために薬を飲むということが多くなり、そのため最近も生き延びるために強くなって抗生物質に負けなくなった「耐性菌」がクローズアップされています。
薬について、どれだけ正確な知識を持っているのでしょうか。
抗生物質は何にでも効く??
早く治すためには薬がほしい。だけど副作用も心配、間引いて飲んでおこう。
薬を多めにもらって、また今度同じ症状のときに飲むために貯めておこう。
今は処方のとき必ず薬の説明をしてくれます。
薬手帳もありますので、上手に活用できるといいですね。
感染症対策は、新型肺炎もそうですが抗菌剤入りのグッズよりも「手洗い」の徹底が一番だそうです。
ハンドソープからさまざまに抗菌を宣伝していますが、水での手洗いの習慣づけが一番。そして、「風邪は寝て治す」というように、安静、休養しながら自然治癒力で治すことが子どもを丈夫にします。
でも、休めない労働環境が一番の問題。休めないとやっぱり薬に頼ってしまいます。それだけ、薬について感心を持ち、「かしこく」ありたいですね。
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