行動が乱暴、戦いごっこのつもりで本気で叩く、蹴る、話が一方的、話が聞けないし、話が成り立たない、視線が合わない、落ち着きがない、言葉遣いが乱れるなど、気になる子供の育ちが目立っているなかで、この2月に、日本小児科医学会が「子どもとメディア」について提言を発表しました。
その内容は
1、2歳までテレビ・ビデオ視聴は控える。
2、授乳中、食事中のテレビ、ビデオはやめる。
3、全てのメディアに接触する総時間を1日2時間に制限し、テレビゲームは一日30分まで。
4、子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンは置かない。
5、保護者と子どもでメディアを利用する時のルールを作る。
子育て通信21,22「ビデオ育ちの子どもたちの落とし穴」「テレビゲーム、ビデオとどう付き合う」を書いて2年が過ぎましたが、ますますビデオ、テレビゲーム、パソコンと上手に付き合う事の大切さを痛感しています。
昨年暮れのこばと保育園生活リズムアンケートでも、
保育園登園前にテレビを見ている子どもは 58%
うち、1時間以上見る 16%
保育園降園後、2時間以上見る 19% と言う結果でした。
これは0才児を含めた比率なので大きい子だけだともっと高くなります。
テレビ、ビデオを見ない日を作ろうと言う取り組み(ノーテレビデー)もありますが、なかなか難しいでしょう。テレビ、ビデオ、テレビゲーム等と、どう付き合うか、それぞれの家庭で話し合い、ルールを作ることが大切だと思います。
日本のテレビは、内容に規制がなく、暴力、セックス、いじめ、からかいの場面があまりにも多くあります。
・ テレビ・ビデオを子ども独りで見せっぱなしにしないで、できるだけ親子で一緒に見る。
・ 見る時間の長さを決める。
・ こまめにテレビを消す。
・ テレビ、ビデオを見た時間、外遊びや、人と人が触れ合う時間、じゃれあう直接体験の遊びを楽しむ。
現代の子ども達は、テレビ、ビデオ文化からパソコン、携帯文化へと年齢と共に移行します。受身でなく、家庭でテレビ、ビデオの内容、CMを含め、親子で、どんな文化を作っているのかを考える時期に来ているのではないででしょうか。
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