子育て通信 バックナンバー
   

 

自分が自分の主人公である自信を育てる一年にしましょう。

  (2005年1月4日)

 新年明けましておめでとうございます。

 お正月と言っても今年は、暦の関係で休暇も3日位と短い方が多いと思います。
 また、「休めていいわね。私は年末年始、仕事で休みなしよ」という声も聞こえてきそうな現実があります。
 子どもが学校や就職で県外に行くと、家族皆んなが揃うのは正月とお盆ぐらいしかありません。正月は、みんなが休んで一緒に揃うという伝統、国民性?は、無くさないでと強く企業に望みたいものです。
 そんな訳で近年は、正月といっても普段と変わりなく、テレビでの恒例正月番組だけがその雰囲気を出している感じです。
 ところで、昨年の「12月4日男鹿地震」騒動で振り回された人は多いと思います。
 我が家も振り回された口で、秋田市内の中学生のほとんどは知っていたのではないでしょうか。
 パンやインスタントラーメンなど食料品の買占め?も目立ちました。
 日がたつにつれて真実味を増す内容が付け加えられ、噂が噂を呼びました。
 また、最近、テレビで血液型性格判断番組が流行しています。
 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と一種の娯楽・バラエティーと気軽に楽しめば良いのですが、結構、その情報にまどわされ、いじめや差別にもなっています。
 考えてみれば、血液型や星座(生まれた月日)が同じであれば、そのすべての人間の性格・運命・運勢が同じというのは、いかにも全体主義的な考え方で根拠に乏しいのですが、「努力しても報われる」という確かさがない状況、時代が、
それらを受け入れやすくしているのでしょうか。

 誰でも簡単にケイタイ、インターネットで情報が得られる時代になりました。
 どんな情報を得ているのか。その情報は事実、真実なのか、それを判断する力をもたないとだまされる時代です。
 判断力や読解力が落ちていると言われている中、秋田でも多くの中高生にイラクでの香田さん殺害瞬間画像メールがケイタイへ送られ見ています。
 活字離れとともに単語文化(メシー、ムカツク、ハヤク、ベツニ…など一語文)の広がりの中で、自分の思いや感情を適切なことばで表現したり、相手の思いに気付くことが弱くなっていてとても気になります。
 感情を適切な言葉で表現する力を育てることは、特に幼児期、小学校期で大切です。
 そのためには、子ども同士が、ふれあい、ぶつかりあいながら自分で考え判断しあい、交換しながら失敗や試行錯誤を繰り返し、自分の感情にあう言葉を
みつけ、自分への自身を育てる一年にと念じます。

 

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