今年は記録的な豪雪。88年ぶりともいわれていますが、余りの豪雪に職員総出で毎日、毎日、雪よせに追われて雪遊びができずにいましたが、1月中旬頃からやっと雪山も整備でき、ソリすべりの歓声が聞かれるようになりました。
子どもたちは、さすが、秋田っ子、氷点下の気温でも元気に戸外で走り回ったり、雪まみれになって遊んでいます。
一方、大人たちは連日の雪害による労働負担で疲れ気味。「死にたい」という感想が他人ごとではありません。
考えてみると、私たちは暖冬と暖房設備に慣れてしまいましたが、先人たちはこの厳しい冬との戦いの中で東北人のねばりと寡黙さという気質を培われてきたのだと改めて実感させられました。
インフルエンザが、だんだん広がってきているようで、大人も子どもも十分体調や健康に留意しなければならない季節です。
しばれる寒さと曇った暗い空の中で閉じこもる生活が多くなりますが、節分、小正月と「はれ」の行事が多彩です。
とても幻想的で、春を待つエネルギーを高めるものです。
地球環境が悪化して自然が壊され、異常気象になっていることがありますが、春へのエネルギーを蓄える冬とどう付き合っていくのかは、子育てを考えたときにも大切な視点だと思います。
保育園時代の子育ては、0歳から6歳までの時期ですが、その後、小・中学校、高校・大学や社会人としての旅立ちまで、すくなくとも15年から20年の長い期間で子育てを考えていきたいものです。
100人いれば100通りの子育てがあるとよく言われますが、子育てには終着点がなく、いつも途中経過です。
子どもは、良くも悪くもいろんな姿、いろんな成長の様子を表わします。
その時々のその子どもの姿に親は一喜一憂しながら悩み、揺れ動き不安になります。
乳幼児期は、寝る・食べる、などの生活や身体や言葉の成長の様子が心配ですが、思春期になるにつれ親と子の人間関係や子どもの心が見えなくなることや価値観の違い、断絶への不安が募ります。
そんな時、どうしてもほかの子の様子が気になり、ほかの子と比べてわが子は遅れているのか、優れているのか、そんな「ものさし」で確かめたくなりなす。
「みんなと同じ」であることの安心、「みんなより良い子」であることへの誇り、「みんなより遅れている」ことへの怒り、不安の感情が高まります。
それでも、その「ものさし」だと、あるひとつの事柄、様子だけで、子どもの優劣評価を短期間ですることになります。
親や大人は、どんな「ものさし」で子どもを見つめ、見守ることが大切なのでしょうか。
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