子育て通信 バックナンバー
   

 

園長の子育て通信 48

  (2006年5月2日)

朝、お日様の光を浴びていますか。
すっかり春だというのに、1月の豪雪の影響で雪捨て場になったグラウンドには、まだまだ雪山が残り当分使用できそうにもありません。
日が長くなり、朝も4時を過ぎると明るさが増し、歳を取ると明るさで目が覚めてしまいます。もう高齢者の域でしょうか。その分、日中、日差しを浴びて静かにしていると眠気も出てきます。
眠気と言えば、保育園の子どもたちの寝る時間、結構遅い子どもたちが目立ってきました。
以前は、だいたい9時ごろになると寝ていたように思いますが、今は、11時、12時になる子どもも珍しくありません。
その分、朝ゆっくりかと言えば、朝はある時間に起こされる、自分からテレビを見るため起きるなど、遅寝早起きの傾向があるようです。その結果、睡眠時間が短くなり、疲れやすい身体になっているのです。
保育園に来てもすぐ遊びに入れない、保育者にくっつきたがるなども心が不安定である場合もありますが、身体、脳が目覚めていないという場合も見受けられます。
しかも、朝、自分から機嫌よく起きて朝ごはんをというのが、なかなか難しい。
睡眠の不足は、朝ごはんなし、又は、ジュースやプリンだけといった、
食事をデザート化させます。その結果、子どもは、ますますこれでは、
目覚めにくい環境におかれるという悪循環になります。
大人社会の仕事、生活、文化の24時間化で、「寝る時間」の遅れは、子どもの成長発達に大きな影響を与えています。
よく言われるように、人間の生体時計(リズム)は25時間周期です。一日は24時間リズムでズレがあります。それを睡眠と覚醒によって身体の調子を整え、成長のエネルギーを作っているのです。
昔から「寝る子は育つ」と言われていますが、特に0〜5歳までの子どもたちの夜の睡眠のありようは、とても大切なのです。
子どもたちが中・高校生や社会人になると睡眠も食事も、その子に任されます。
多分、多くの家庭で、保育園時代のように親子・家族一緒に食卓を囲むという機会は、ほとんどなくなるのではないでしょうか。
「だんらん」という言葉は、もう「死語」。残念ながら我が家も、日々の暮らしではなくなり、盆とか正月の特別の日だけになりました。歳を取っていく高齢者(私のこと)夫婦だけの食卓です。意外に早く来るものですよ。
特別な日でなく、日々の暮らしで子どもとのふれあいを広げるために、睡眠や食事を見つめてみたいものです。そのためには、母親だけの負担にしないで家族それぞれのありようを見つめたいものです。
そんなわけで、今年度は、お父さんの子育て体験手記を隔月に掲載したいと思います。原稿依頼されたら、よろしくお願いします。

 

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