『キラリとした一瞬が…』
主任保育士 小坂 高子
先週の土曜日、2月24日は、保育反省のために保育園を半日休園させていただきました。夕方まで子どもさんを預かってくれる人(ところ)を探したり、職場に無理を言って休みを取ったり、早く帰らせてもらったりと、ご苦労された保護者の方も多かったと思います。ご協力本当にありがとうございました。
毎日保育をしている職員同士ですが、保育を振り返っての話し合いの時間をとることは、なかなか難しく、半日休園というご難儀をおかけしましたが、子どもの成長を確かめ合ったり、保育の中で大事にしてきたことを再確認したり、もっと考えあいたい検討していかなければいけないことなどを話し合う時間を持つことができて、子どもたちへの思いを一層強くしあえたと実感しています。
私が、こばと保育園で働くようになって、もう30年以上の月日がたちました。がむしゃらに頭の中で考えた“子どもにとって良い”はずのものを目指して保育した若い頃。少しずつ余裕ができてきて、子どもたちとワクワク・ドキドキする生活を楽しめるようになってきたクラスを担任していた日々。
今は、クラス担任を離れ、子どもたちと毎日一緒にワクワクした生活をつくっていくというわけではないのですが、その分、子どもたちの見せる心のひだ、動きのようなもの1つ1つが、とても私を幸せな気分にさせてくれます。
お昼寝から先に目覚めて絵本を見ていた1才の子が、泣いて起きてしまった自分よりちょっとだけ小さなお友だちに絵本をそっと貸してあげるときのなんともいえないやさしい表情。
お友だちの持っていたおもちゃがほしくて思わず力づくで取ってしまったときに大人の視線を感じ、目を伏せてしまったり、ほんとはうまくやれるはずとできない自分がくやしくてめげてしまったり……。
毎日の暮らしや保育は、あわただしく、次から次といろいろな出来事やトラブルも起こり、ついついそれらに追われてしまいがちですね。
でも、それだからこそ見つけた子どもたちのちょっとした心の動きが、宝物のようにキラリと見えるのかもしれませんね。
この世に生まれて、まだほんの数年の子どもたちが見せるいろんな感情、心の動きは、あぁ人間っていいな、すてきだな、といつも私に幸せとパワーをわけてくれているようです。
|