子育て通信 バックナンバー
   

 

園長の本音トーク 14 『新型インフルエンザと保育園』

  (2009年9月2日)

 今、保育園の最大の関心事は、新型インフルエンザ対策です。
 感染が8000万人に及ぶという推測が出され、子どもから大人までみんな抗体を持っていないので、それもありうると納得してしまうほどの予想できない事態に、どう対処していくのか。
 すでに、臨時休園した保育園があります。休園も1回で終わるとよいのですが。
 感染症を振り返ってみると、今まで大きな感染は、プール熱とインフルエンザです。
 どちらも、土曜日まではなんともなく、月曜日、いやに休みの連絡が多いなと思っていたら、一気に感染が広がっていたということを何回か経験しています。
 その当時より、待機児童受け入れのために子どもの人数が増えています。
 同じ保育室の広さに、子どもが多くなっているので、それだけ、感染の機会も増えると言う矛盾を抱えています。
 子どもの健康管理や感染防止を考えると、子どもの少ない保育園で、しかも、保育室がたくさんあり、健康な子どもと体調の悪い子どもを分けて保育できる環境と保育者の配置が必要なのですが、現実は……。
 また、病児保育でも、同じ病気、感染症しか保育できないので、その対応に限界があります。
 学校と違って、今まで、インフルエンザで多くの子どもが休んでも保育園休園をしないできましたが、新型インフルエンザは臨時休園をして感染予防をすることになります。
 新型インフルエンザワクチン接種は、乳幼児は優先されそうですが、実際の接種が始まるのは10月といわれています。
 手洗い、うがい、消毒、マスク着用など保育園でも、家庭でも大事にしていくのはもちろんですが、国全体として、予想される事態に、どう素早く、的確に対応するのかを情報発信しないと、ただ、ただ、大変だということになりかねません。
 もうすでに、マスクやアルコール消毒液が、ドラックストアやスーパーから消え、いつ入荷するか確約できないと言われています。
 「危機になるほど原点に返れ」
 子どもも大人も、今日の体調はどうか。熱や咳、頭痛などの風邪症状はないのか。
『どこの病院に、いつ受診したらよいのか』受診する前に電話をいれて確認する。
 保育園、家庭、地域で、それぞれに、感染を広げない努力を最大限すすめていきましょう。

 

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